岩井俊二監督はアニメの方が良いのを撮れる?「花とアリス殺人事件」観てきた

岩井俊二監督の最新作、『花とアリス殺人事件』を観てきた。 感想としては 実写の「花とアリス殺人事件より良い」 アニメにぴったり。でも、アニメとしての良さが殺されてる あっこの監督、良い作品作る人だけど、おいらには合わないや という三点仕立て。

ターニング・ポイント

はじめに この小説は即興小説トレーニング(15min)での執筆物の完結版です。 1200字程度で時間切れになったものを、500字ほど書き足し完成版としました。

僕たちが「3月のジェルミナル」を読むべきたった一つの理由。

面白いからである。 ーーそれ以上でも、それ以下でもない。僕は完成された料理に対して、ケチャップをぶっかける趣味はない。けれど、書評だとかレビューだとかそういうものは、得てしてそういう側面を持ってしまう。そして、悲しいことに僕はそういう行為を…

夏の終わり

昼に起きる。学生生活最後の夏休み(延長戦)が終わってしまった。心が折れてしまったようだ。洗濯機を回そうと思うが、排水ホースが完全に根元から折れてしまっている。洗濯機、お前もか。これでは使い物にならない。

なんでマニュアルなんか、と母は言った

4月、車を買った。マニュアルの軽自動車、ターボ付きだ。母は僕の車を見て「何で今更マニュアル車なんて……」と呟いた。

青春的行為

良いこと悪いことは続くものであり、それはごく自然なことである。その発生確率がまんべんなく綺麗に広がって、良悪良悪良悪……などと順繰りに続いたら、それは何かの意図の介在を疑うべきだ。 しかし、さて幸せなことが何があったかしらん?と首を捻ったとこ…

my memory.私の大学生活。 (あと、文学フリマの告知)

大学まで徒歩十分。築四十年。家賃三万二千円。壁が薄くて音は筒抜け。入居者は全員学生。朝日が眩しい東向き。大学の周りが畑ばっかりなのにびっくりする。ハチミツとクローバーという人気少女漫画の冒頭に出てくる、主人公のアパートの紹介とほとんど同じ…

冬の日々

何かがひらりと舞い降りてきて、僕の頬に当たり消える。空を見上げると、白いものがほっほっほと休むこと無く軽やかに舞い降りてくる。僕は空を見上げてため息をつく。今日はまた一段と冷え込みが厳しくなるのか、と。 そうやって僕が空を見上げていると、太…

走り抜けよう、夢を抱えてーー「SPEEDBOY!」舞城王太郎を読んで

僕たちは自分の中に「重り」を持っている。多分、常識ってやつがそれだ。重りは僕たちを決めつけて、本当ならどこまでもシュンシュパパパと走り続けられる僕たちを、引き留める。その代わりに希望だとか夢だとかいうモノはどこまでも膨らませることができて…

インターネットに、居場所がない

近頃どこか行ってもスマートフォンを見てぬるぬると画面を撫でている人が居る。フォローフォロワー呟きという言葉が聞こえる。越えちまったぜキャズム。Twitterが、ネットが、SNSが日常に住み着いた。

就活オブザデッド

はじめに このテキストは、時雨沢恵一氏のツイートを元に書かれたものです。以下、ツイート引用: ゾンビが生前の行動を繰り返すので、普通に会社来て休みも取らずによく働くので、「もう、従業員全員ゾンビで良くね?」と、ゾンビ以外の新卒採用を控えてし…

僕の願い

このテキストについて このテキストは、「桜花あどべんとかれんだぁ」企画参加によるものです。 僕=なおた=「@naota344」:Gentoo/BSDの開発者。本あどべんとかれんだぁの企画者。 桜花=おーか=「@rofi」:縞パンを履いている幼女大学生(♂)。 注意点 こ…

「星を継ぐもの」読了。

「しっかりしろ、半ばを過ぎればきっとページを繰る手が止まらなくなる。あとはずっと怒濤の展開だから……」 ジェイムズ・P・ホーガンのSF作品「星を継ぐもの」を読み終えました。

乾いた髪

大学宿舎の共用棟の前は、出会いの場。共用棟の中には共同浴場があり、夜になると風呂セットを小脇に抱えた学生たちが冬の夜の寒さに身体を震わせながら、ぞくぞくと集まって来る。ここは、風呂上りの異性と出会う数少ない場所。欲情、とまでは言わないけれ…

新入生は、熱い。

アパートに引っ越して四年、初めて風呂にお湯を張った。次の日、新入生を泊めるのに風呂掃除をしたついでだ。四年前、カビだらけでカラーボックスすら腐る大学宿舎から引っ越したアパート。僕が入るときに湯船は新品に取り換えられて、随分と喜んだことを覚…

ベニテングダケに恋をして

(@lunatic_starのポストを元に10分ライティング) 「だから貴方は信じられないって言っているのよ!パソコンと私、どっちが大事なのよ!」そう彼女は叫ぶと僕に掴みかかってきた。僕も彼女のその態度に頭に血が上って、言い返す。「初めて出会った日なんてど…

それでも僕は自慰をする。

(増田:つまんないのに精力的にアウトプットする人達をどうにかしてほしいをうけて) アウトプットを自慰だという人は多いけれど、勿論その通り。けれど、ただの自慰とは違う。それはインターネットっていうところで大公開してしまっている点。 人っていうの…

UMA-SHIKA読んだよ!―― 第十一回文学フリマ購入物

今回から、ちまちまと第十一回文学フリマで買った本のレビューというか感想を書いていきたいと思います*1。 まず、UMA-SHIKA VOL.4から。UMA-SHIKAは、はてダの人たちが集まって作られている同人誌で、主宰はid:Geheimagent氏。実力派はてなーが揃いも揃った…

第11回文学フリマの感想

はよせな……! 豪奢なサークルブース こんにちは、今回もid:m-birdでお知らせした通り、文学フリマに「筑波大学アマチュア無線部仮設文ガク課」として参加してきました。 今回は、執筆陣はサークル主宰の二人(私+ぺたへるつ君)だけで、文フリ当日まで執筆、当…

冥王星O(だいたい)全部読了!

電撃文庫MAGAZINEを買いそこねたので、フィータスのFだけ読めていないのですけれど、単行本として出ている分に関しては全て読み終えました。 (ヴァイオリンのVとウォーキングのWの感想はこちら) 【以下ネタバレアリ】 【各作品の担当作家は、間違いの可能性…

短冊に込めたベンツの願い

僕は意外と子供の頃の記憶がはっきりとしていて、たとえば保育園のころに短冊に願ったことまで覚えている。保育園の"中年組さん"の頃の話だから4歳の頃、僕が願ったのは「ベンツに乗りたい」という事だった。ベンツ。90'sなそのころ、僕の母はベンツからは程…

舞城王太郎「九十九十九」を読みました - なにこれやばい

もし僕が「この小説どうだった?」と聞かれたら「読めたもんじゃないよ、メッタメタの作品だった。ミステリーっていうか、SFかもしれない。」って答えると思う。読めたものじゃない。いや、読むものじゃない。感じるもの。いや、もうすでにこの作品は小説っ…

枯れ山

リーフって葉っぱでしょ?リーブ21って多分枯れ葉ってのを表してて、枯れ葉しかない山に花を咲かせましょ!ってノリで栄養剤ブチ込んで復活させるんだろうか。でも、リーブ21とか何かが離れて行くっていう意味も孕んでいて、酷く滑稽だよね。なんてことを一…

冥王星Oを読みました

講談社と電撃がタイアップして謎の作家「越前魔太郎」なんていう作家が出てくるからもう大変っていうわけで、さっさと発売当日に買ってきていた訳なのですが、やっと時間が出来て読み終えることができました。 とりあえず、面白い。

Who loves me?

私が掴もうとしているのは、単なる恋じゃなくて未来。誰かに掴みとられてしまう前に、私が先に掴み取って他の子たちを蹴散らす。電気によって作られた音が、紙と磁石で作られた箱から飛び出して空間を満たす。ライブ、と言ってもそこには本当の生の声とは距…

文フリとおにぎりと。

文フリ参加してきました。お買い上げ頂いた皆様、本当にありがとうございます。表紙には「アマチュア無線クラブ」と書いてあるのに、中身は無線なんにも関係ない壮大な釣りコピ本。 「これアマチュア無線関係あるんですか?」「いやあ残念ながら今回は試験電…

舞城王太郎「ビッチマグネット」を読みました

新潮の立ち読みで冒頭文読んだりして「こころは齧られたれた文削れる」ってので「あーまためくるめくメタワールドに突入するのかなあ、とか思ったのですが、そんな事は無かったです。 読み終えた感想は、人生はロック。いや、冗談抜きで本当に。

文フリ出ますよ!

21歳になって足首位までは棺桶に突っ込んでるのかなあ、なんて思ったりする今日この頃ですが、文フリ出ます。『筑波大学アマチュア無線部仮設文ガク課』でサークル誌『VVV(仮)』を販売します。ブースはG-14。価格は多分10円です。 多分ってのは、お釣りが無…

ディスコ探偵水曜日(上下)読了。

買って一年棚に飾って、ようやっと読み終えた訳ですが、凄いですわこれ。何が凄いって、ジャンル超越とかそういうレベルじゃなかったです。【気を付けて書きますが、以下ネタばれ含む可能性アリ】

正夢使い

爽快だ。僕は、爽快という言葉をここまで全身で感じたことは、今までになかった。風と一つになる。地球と一つになる。そう言って地球を守ろうとしている人たちの気持ちが、今日、今、この瞬間分かったかもしれないと僕は思った。悩みも雲の向こう側へスッコ…