2012-01-01から1年間の記事一覧
はじめに この小説は即興小説トレーニング(15min)での執筆物の完結版です。 1200字程度で時間切れになったものを、500字ほど書き足し完成版としました。
面白いからである。 ーーそれ以上でも、それ以下でもない。僕は完成された料理に対して、ケチャップをぶっかける趣味はない。けれど、書評だとかレビューだとかそういうものは、得てしてそういう側面を持ってしまう。そして、悲しいことに僕はそういう行為を…
昼に起きる。学生生活最後の夏休み(延長戦)が終わってしまった。心が折れてしまったようだ。洗濯機を回そうと思うが、排水ホースが完全に根元から折れてしまっている。洗濯機、お前もか。これでは使い物にならない。
4月、車を買った。マニュアルの軽自動車、ターボ付きだ。母は僕の車を見て「何で今更マニュアル車なんて……」と呟いた。
良いこと悪いことは続くものであり、それはごく自然なことである。その発生確率がまんべんなく綺麗に広がって、良悪良悪良悪……などと順繰りに続いたら、それは何かの意図の介在を疑うべきだ。 しかし、さて幸せなことが何があったかしらん?と首を捻ったとこ…
大学まで徒歩十分。築四十年。家賃三万二千円。壁が薄くて音は筒抜け。入居者は全員学生。朝日が眩しい東向き。大学の周りが畑ばっかりなのにびっくりする。ハチミツとクローバーという人気少女漫画の冒頭に出てくる、主人公のアパートの紹介とほとんど同じ…
何かがひらりと舞い降りてきて、僕の頬に当たり消える。空を見上げると、白いものがほっほっほと休むこと無く軽やかに舞い降りてくる。僕は空を見上げてため息をつく。今日はまた一段と冷え込みが厳しくなるのか、と。 そうやって僕が空を見上げていると、太…
僕たちは自分の中に「重り」を持っている。多分、常識ってやつがそれだ。重りは僕たちを決めつけて、本当ならどこまでもシュンシュパパパと走り続けられる僕たちを、引き留める。その代わりに希望だとか夢だとかいうモノはどこまでも膨らませることができて…
近頃どこか行ってもスマートフォンを見てぬるぬると画面を撫でている人が居る。フォローフォロワー呟きという言葉が聞こえる。越えちまったぜキャズム。Twitterが、ネットが、SNSが日常に住み着いた。
はじめに このテキストは、時雨沢恵一氏のツイートを元に書かれたものです。以下、ツイート引用: ゾンビが生前の行動を繰り返すので、普通に会社来て休みも取らずによく働くので、「もう、従業員全員ゾンビで良くね?」と、ゾンビ以外の新卒採用を控えてし…