それでも僕は自慰をする。

(増田:つまんないのに精力的にアウトプットする人達をどうにかしてほしいをうけて)
アウトプットを自慰だという人は多いけれど、勿論その通り。けれど、ただの自慰とは違う。それはインターネットっていうところで大公開してしまっている点。
人っていうのは、覗かれたり覗いたりという行為に背徳感を覚え心震わせる生き物だけれど、インターネットが無かった時代は自慰を誰かに観てもらうことなんて難しかった。自分の自慰を他人にみてもらうことは、それこそコミックマーケットなり何なりに参加するしかなかった。これは、ハードルが高い。

けれど、インターネットはそれを一変させた。匿名が基本。だれでも一歩踏み出せば簡単に発信者になれる。ここで自慰をしなくて何をする?自慰をして自慰をして、誰かに見られているかもしれないというその可能性に心震わせ、また自慰をする。
そりゃ中には、「自慰を公開すると、自分が成長するって聞いた!」と言いながら公開している人もいるだろうし、ただ何となく公開自慰している人もいるだろう。

それを外野がツマランだの面白いだのと評価するのは大いに結構だと思う。けれど、自慰するな、は流石に暴論だ。自慰が下手な人だって自慰を公開する権利はある。それをやめさせるなんて、とんでもない。

だから僕は、何と言われようとも今日も一人でよがりつづける。誰かに覗かれているかもしれないというその背徳感をオカズに、今日も溜まりに溜まったものを吐き出し続ける。あわよくば、君が楽しいと思ってくれる自慰ができるように。けれど僕の思惑が成功して、君も楽しめて僕も楽しめたとき、それは僕の自慰じゃなくては君との性交になっているかもしれない。そんな日が来ることを、僕は楽しみにしている。