私の彼は

日本標準時7時50分。これが、私が学校に間に合うギリギリの起床時間。そして、私は今日日本標準時7時49分に起きた。やっばい、ギリギリ!
「もう、お母さんなんで起こしてくれなかったの?」「起こしたわよ、あなた"Now Booting..."って返事してたじゃない。」「相手が起きるまで起こすのが"起こす"っていうものよ!」「それじゃ、今度から熱熱に熱した油でも掛けてあげるわ」
そんないつものやりとりをしながら、ぱぱぱっと準備をする。そして口にFreeBSDのインストールディスクを咥えて家を出る。時刻は8時02分。ギリギリ!
本当ならこの距離の学校に通うのには自転車が一番楽なのかもしれないけれど、私の通う学校は坂の上にある。そんなところに自転車で通うなんてまっぴら御免、ダイエットだと思ってもやりたくない!なので私はいつも走って通っている。
たたたたっと軽快に走っていると、曲がり角を発見。えーい、私の帰宅部で鍛えた運動神経を見ろ!とたんっとカーブ。あれ、おかしい、なんだか見覚えのないオブジェクトが!
危ない、と思った時はもう遅く。だーんっと豪快にぶつかってしまう。
「いたたたた。。。ごめんなさい、大丈夫ですか?」よくよく見ると、ぶつかった相手はサーバだった。「あれ、私のFreeBSD 7.1-RのNetinstディスクは?」先ほどまで咥えていたディスクが、ない。まわりを見渡しても、ない。「あーん、落としちゃったのかな」と、前を見るとぶつかったサーバのディスクトレイの上にぽこんっとインストールディスクが綺麗に乗っかって、今にもトレイが閉じられようとしていた。「あーっ!ストップストップ!」しかし、伸ばした手も虚しくトレイは閉じられぶーんっと読み込みが始まって、sysinstallが立ち上がってしまった。「あちゃー。。。でも、こうなった以上、私が最後まで面倒みてあげるからね。」
これが私と彼の恋の始まりだった。そう、私の彼はPowered by FreeBSD